Problem子育てにまつわる課題

子育ては、実は孤独になりやすい

子育ては、実は親も子どもも孤独になりやすく、孤独から生まれるのが虐待、育児放棄といった表層的な課題です。子どもが健やかに成長するには保護者が健康的な生活を送られていることや、頼れる先があることが重要ですが、まだまだそのための制度や支援、法律は十分とは言えません。里親制度は、子どもたちが健やかに育つ社会のために、より広く活用されてほしい制度です。

子育て中に67%もの方が孤独や孤立を経験

子育て中の7割もの方が孤独や孤立を感じながら生活しています。また、その中で最も孤独を感じるのが子どもと二人きりの時間と言います。この時間・空間が悪循環を産み、不幸な親子関係を生み出してしまうことがあります。

子育て中の孤立や孤独の経験についてグラフ

増え続ける児童虐待の通告数

コロナ禍により、社会からの孤立・孤独は増え続けています。2021年の虐待発生件数は10.8万件と過去最多でした。これは虐待を行う保護者だけの問題ではなく、社会構造の問題でもあります。

児童虐待 通告児童数グラフ

昔は困った時、
子育てを分担できる誰かがいた

孤独や孤立、虐待の通告数が増えている原因には、時代の移り変わりによって価値観や世相が変化したことや、核家族化に伴って一人で抱え込む責任が大きくなる一方で、子育てを分担できる相手が少なくなったことなどがあげられます。 誰もが、身近に頼れる人が多くないからこそ、今、子育ては誰かの手を借りられる環境が必要です。

子育てを分担できる相手が多い

子も親も身近に頼れる人がいる

子育てを分担できる相手が少ない

子も親も孤独・孤立しやすい

私たちが目指すのは

困った時に、「子も親も」
いつでも頼れる里親の形

里親は一般的に長期の制度が連想されますが、自治体によっては短期間で預かってくれる形のショートステイ里親という制度があります。地域で預かってくれる里親さんなら、子どもたちもいつもの環境で生活ができ、保護者もいつでも頼れる関係を作ることができます。
だからこそ、私たちはショートステイ里親を全国に広げたいと考えています。